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(右の写真は靱公園です。)
靱公園の写真


1954年東京都生まれ。早大政経学部中退。毎日新聞記者を経て、
情報総合商社「第二海援隊」設立。経済ジャーナリスト。斬新で
精度の高い経済予測には定評がある。著書に「文明と経済の衝突」、
「30年不況」他多数あり。


[目次]
 1.勝ち組の経済学
 2.あなたの郵便貯金がおろせなくなる日 
 3.未来革命 
 4.98−2010年に起こる100の出来事
 5.爆発する郵貯と生保
 6.取り付け騒ぎマニュアル
 7.97年の逆襲
 8.史上最強の不況脱出法
 9.2003年、日本国破産<警告編> 
10.勝ち残り経済学

(順に本名・出版社・発行日・蔵書先 なお、敬称は略させていただきます)
評価は無印から★★★まで4段階、★2つ以上が借り得本です。
1.勝ち組の経済学 ★★  小学館文庫  1999年8月1日発行  
大阪市立中央図書館 

[目次] <総論>ポスト平成不況こそ本当は怖い
<各論>2010年までに起こる12の出来事 1.農業の時代がやってくる /
2.人類史上未体験のスピードで老人大国になる /3.消費税20%時代の
到来/4.自分年金を作る時代 /5.デフレからインフレへの大転換が起こる
/6.中長期的には「円高方向」へ振れる /7.トレンドは「不安解消ビジネ
ス」 /8.新産業革命の到来 /9.アジア産業が主役の時代 /10.日本
型パラダイムに大転換が起きる /11.環境ビジネスが中心テーマになる 
/12.21世紀を勝ち抜くための哲学・戦略・ビジョン <エピローグ>21世紀
の勝者は誰か 危機こそ、チャンスである。

裏表紙に、「新世紀早々に、世界経済は上向きに転じるだろう、日本経済もデ
フレ不況からインフレ基調に転じる。いままでは「経営者が地獄、これからは
国家とサラリーマンが地獄の時代。<勝ち組」と「負け組」がハッキリと分かれ
る厳しい時代がやってくるのだ。しかし、危機こそチャンス。この必殺サバイバル
人=浅井隆による<すぐ役立つ>実践的経済本さえ読めば、あなたも21世紀
に勝ち残れる。闘うすべての日本人よ、必読!!」と書かれておりました。

この本では、「今後10年間にやってくる12の危機について、勝者の条件を予測
分析してくれています。そして、著者さんが、いままでに書いてきた約40冊の
経済トレンド本の集大成として書いた書であり、もっとも重要だと思われる情報
だけを詰め込んでサバイバル本に仕上げたつもりです。」と書かれている通り、
なかなかの力作なのでした。特に参考になった箇所は以下の通りです。

「1.全財産の三分の一はドルで、5%は金(ゴールド)で持て! 2.21世紀
型企業の競争原理は、「アジル(俊敏性のことで、英語agilityからきた言葉)
」だ! 3.まず情報収集から始めよ!4.21世紀を暗示する4つのK(K1−
環境、K2−健康+高齢化、K3−高度テクノロジー社会、K4−加速度化する
変化、番外のK−会員制)

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2.あなたの郵便貯金がおろせなくなる日 ★  大伴高史共著  
第二海援隊
   1998年7月6日発行  大阪市立中央図書館

[目次] 第1章 ある特定郵便局長の告白 /第2章 194兆円、満期の恐怖
   第3章 98年から大赤字となる郵貯 /第4章 郵貯は巨大なネズミ講だ
   第5章 日産生命にみる破綻の現実 /第6章 郵貯≒財投の実態
   第7章 あまりにひどい“お役人天国” /第8章 脱税天国・郵貯
   第9章 株と国債に数十兆円! /第10章 改革不能の郵政三事業
   第11章 債券バブルが崩壊するとき /第12章 生き残りの合言葉は
        「国際標準」

カバーに、「2000年、2001年の2年間に定額貯金の満期194兆円がやってくる
!そのうちの2割以上が流失ならば郵貯破たん!!」と書かれておりました。

エピローグに、「日本はまもなく急速に老人大国化を始める。その時、老後資金
確保のための貯金の取り崩しや年金給付の急速な増額が始まる、つまり、これ
までの国民→郵貯→財投という資金の流れが、いっきょに財政→郵貯→国民と
いうふうに変わるわけだ。そうなると、これまでのゴマ化しとツケの先送りが一切
きかなくなる。その時、郵貯は存亡の危機を迎える。もし、政府が2年経っても
本格的改革を実行しないとしたら、私たち国民はXデーに備えて、自らの決断と
責任においていくつかの手を打たなければならない」と書かれていたのが衝撃
的でした。

この本が執筆されてから、もう2年になろうとしています。そしてその間、なんら
打開策は取られず、小渕元首相は財政赤字を記録的に増やし、この国を再起
不能の財政状態にしてしまっただけなのでした。となると、郵貯の破綻はいよ
いよ避けられないかもしれません。最近の新聞には、定額貯金の満期を迎えて
いる分のほぼ9割がそのまま郵便貯金に預け直されていると掲載されていまし
たが、どこまで真実かはわかりませんし、いよいよ国債の暴落・株の暴落も近い
のかなあと感じてしまったのでした。

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3.未来革命 ★★★  浅井隆+戦略経済研究所21共著  
第二海援隊  2000年4月7日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] プロローグ 日本の10年先を行くアメリカ /1章 アメリカ新産業革命
のすごみ−NYダウ1万ドルの秘密 /2章 インターネットは日本をどう変えるの
か /3章 バーチャル、サイバー革命の全貌 /4章 ナレッジ・マネジメントが
ビジネスの命運を決める /5章 アジルか、コストか /6章 21世紀はどんな
時代か/エピローグ 2010年、旅の終わりに。

「インターネット革命でどんなビジネスチャンスが私達に広がるか」が副題です。
カバーには、「この革命によって、皆さんの生活だけでなく、会社のあり方や仕
事のやり方までありとあらゆるものが激変するでしょう。インターネット先進国
アメリカでは、すでにそのことが現実のものとなっています。この流れにうまく
乗った会社や個人は大きく発展し、その流れを軽視したり、うまく乗れなかった
会社や個人は没落するかもしれません。そのくらいの大きな変化と革命が目前
に迫っているのです」と書かれておりました。

この本は、浅井隆氏ならではの明快な分析をしてくれている良書です。
特に、『6章21世紀はどんな時代か』のなかでは、「ビジネスチャンスは四つの
K−『環境』『健康と高齢化』『高度テクノロジー社会』『加速度化する変化』と
いうものを指摘し、さらには番外のKとして、『会員制』を付け加えてくれていま
す。そして、今後、ますます二極分化が進み、一つは、ハイテクと原始的なも
の、もう一つはビジネスにおける勝ち組と負け組になると予測してくれていたの
でした。

「私達はこうした『未来革命』の恩恵を受け次の時代の勝者となるために、時
代の変化を真剣に受け止め、大いに勉強し、ある時にはトレンドをじっくり見極
め、ある時には果敢にチャンスをつかむべく挑戦すべきです」と主張する著者
さんには、始めから終わりまで圧倒されてしまった本でした。

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98年−2010年に起こる100の出来事 ★★  第二海援隊  
1997年12月24日発行 大阪市立中央図書館

目次、「第一章 89−97年、大世紀末に実際に起きたこと、第二章21世紀
とはどんな世紀か、第三章 98−2010年に起きる100の出来事、第四章
危機をチャンスに変えるために」。

日本は世界一の債権大国に登り詰めたが、人間の志と資質という点では、
貧弱な国家になりはててしまい、最大の危機を迎えていると主張して創設さ
れた第二海援隊の浅井氏の本です。

この本では、「パラダイム大転換の真っ只中にあり、不況の長さという観点
から見ると、30年不況タイプであろう」とする考えや、「いまの日本は国家的
な危機であり、それは政治の危機・教育の危機・危機意識がないという危機
に集約される」という分析や、「危機的時代に資産を守り増やす四つの鉄則 
1.長期的にものを考えろ!2.自分が納得いくまで勉強しろ! お金を預け
るなら世界トップレベルの所へ 資産は必ず分散させろ!」というアドバイスを
してくれています。また、エピローグで生き残りのための合言葉は「地道な努力
とシミュレーションの積み重ね」であると書かれていたのがすごく印象的でした。

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爆発する郵貯と生保 ★★★  第二海援隊  1997年4月30日発行
大阪市立図書館共有

話半分としても、とても恐ろしいことが書かれている本です。
カバーの裏に「このままいくと、早ければ1999年頃(遅くとも2005年頃までに)、
国家財政の破綻と連動して、郵貯、生保の同時破綻という事態がやってくるか
もしれない」と書かれていて、のっけからおどかされます。

目次、「第一部 郵貯の絶対絶命、第二部 生保のドロ沼、第三部あなたの
大切な財産を守るために」「バブルは二度にわたって弾けることになる。
一度目が89年12月29日を頂点として90年から弾けた株と土地のバブル。
そして、二つ目が政府系の郵貯・簡保を中心とした国家レベルのバブルである」
と主張する著者が、調査に基づく分析とシミュレーション予測をしてくれています。
また、この中で、ネズミ講と化した世界最大の金融機関である郵貯が宇宙の藻
くずと消えるのは、2002〜2010年頃であろうと大胆に予測しています。

そうなれば、郵便貯金も国債も徳政令によってただの紙切れになってしまう
のでしょうか?生保についても詳しく分析してくれていますが、あまりにも悲惨な
ので入力する気がしませんので、興味のある方は借りてみてください。

最後に、財産防衛術13「1.他力本願はダメだ 2.横並び意識は捨てろ 
3.情報収集は、新聞・雑誌+αで十分 4.保険・資産のチェックとリストラを
5.生保のリストラをはかれ 6.噂がたった生保からは遠ざかれ 7.タンス
預金のススメ 8.海外へ資産の分散をはかれ! 9.外債及びファンドに注目
10.海外移住の時代 11.金(ゴールド)の現物を持て! 12.資産は分散
しろ! 13.生保は掛け捨ての時代だ」が詳しく載っていますので、こちらも
ぜひ読んでみてくださいませ!

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取り付け騒ぎマニュアル ★★  総合法令  1996年1月3日発行
大阪市立福島図書館

[目次] 第一章 日本を覆う金融不安−いま日本で何が起こっているのか /
第二章六十年前に何が起こったか−歴史は証言する/第三章 あなたの預金
が危ない−能代と木津を襲った取り付け騒ぎ/第四章 安全な銀行、危険な
銀行−知らないと死ぬ目に遭う本物のデータの数々 /第五章 あなたの大切
な預金を守るために−知っておくべき基礎知識 /第六章 もし、金融恐慌が
発生したら−取り付け騒ぎ時の緊急マニュアル。

3年前に書かれた本なのですが、残念ながらまだまだ参考になる本だと私は
思います。なにせ小渕内閣の政策が根本的に間違っているのですからしようが
ないですね。ですので、最近、浅井 隆氏がマスコミに頻繁に登場するように
なってしまったのですね。著者さんの予測力には定評があるようで、この本でも
なかなかの分析や予測が載っています。とくに、取り付け騒ぎ時の緊急マニュ
アルの箇所は読まれておいたほうが良いと感じました。少し疑問に思ったのは、
「金の現物を持とう」の記述のところだけなのでした。たかがお金、されどお金、
お金に興味のある方はぜひ読んでみてくださいませ!?

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97年の逆襲 ★★★  第二海援隊  1996年11月7日発行  
大阪市立図書館共有

[目次] 第1章 95年の衝撃、そして97年の逆襲 /第2章 郵貯、生保、
年金、ノンバンクの破綻・・そして最後は国家破産 /第3章 帰らざる雇用、
そして個人破産 /第4章 日本は国際標準にならないと生きていけない−
戦後の総決算 /第5章 96〜97年はベンチャー元年−新興企業の台頭
/第6章 21世紀はどんな世紀か−動乱の1995〜2050年 /第7章 
食糧危機と異常気象−地球の限界に到達した人類活動 /第8章 1997
年から2000年にかけて起こること /第9章 生き残りの法則。

サブタイトルが「国家破産か、食糧危機か」と書かれていて、挑発的なのです
が、内容は相変わらず冴えている本なのでした。こういう本を出すことはとても
勇気のいることだと、私はいつも思ってしまうのですが、この本は96年に発行
されているんですね。最近、こういう話題はよく四大新聞にも出てきています
が、この3年の間になんら解決に向かって進んでいなかったということが非常
に良くわかる本になってしまいました。さて、「第9章 生き残りの法則」の
ところに参考になると思われる記述がありましたので、入力しておきます。

「基礎編 1.時代の変化を先取りしろ 2.現実の厳しさから目をそらすな 
3.海外に目を向けろ 4.本物を見極める目を持とう 5.足るを知れ! 
6.主義主張、思想の時代は終わった 7.自分に合った独自の情報収集
能力を身につけよ 8.他人に頼らない自助努力がすべての基本 9.横並
びの行動パターンを思い切って捨てる 10.人のため、社会のためと汗水
たらして働くことがビジネスを成功させる王道。

応用編 ■個人の財産防衛 1.リスク分散と危機管理で武装せよ
2.財産を分散する場合のバランスに細心の注意を払え 3.日本にこだわ
るな 4.金は究極のリスク・ヘッジ手段 5.もはや土地を財産と考えるな
6.株を買うなら二万円割れで買って三,四年持て7.海外のファンドに目を
つけろ 8.農業投資が面白い 9.人一倍努力し勉強しろ 10.良きアド
バイザーを持て 11.人生の究極の目標を立てろ 12.精神的支柱を確立
せよ 13.何かあったとき、自らの力でコントロールできないものには手を出
すな 14.大切なお金を預けるならば世界トップレベルのところへ。

■企業戦略 1.現実の厳しさを認識した上でプラス思考に 2.悲観的に
なり過ぎるな3.スモール・イズ・ビューティフルの原則 4.アジルの法則
5.秀吉のアイデアに見習え 6.ニュービジネスの成功者は即断即決の
できる人 7.スタンディング・セッション−無用な会議は一掃しろ 8.集団
主義との訣別 9.部課制を廃止し、プロジェクト制を導入しろ 10.適材
適所の理論 11.全く新しい給与体系もひとつの手−ストック・オプション
の導入 12.責任の明確化−アメとムチの使い分け 13.思い切って
40代の社長に任せてみよう 14.中途半端なやり方はやめよう−アイワ
のローテクの勝利に学べ 15.付加価値をつけるなら徹底的に 16.スリ
ムな工場、スリムな企業17.リスク分散と危機管理 18.リストラで得た
資金で積極攻勢へ 19.日本にこだわるな 20.金を法人が企業防衛の
ために大量に買う時代がまもなく到来 21.やはり、農業投資に注目
22.知識とノウハウで武装せよ 23.東洋ルネサンスをビジネス・チャンス
とせよ 24.資本主義の次にやってくる知本主義のやり方をいち早く取り
入れろ 25精神性を重視しよう」

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8.史上最強の不況脱出法 ★★  徳間書店  
1999年1月31日発行  大阪市立中央図書館

[目次] 第1章 不況克服のためのポイントは、目のつけどころと先手必勝
/第2章 これまでは経営者が地獄、これからはサラリーマンが地獄 /
第3章 相場、経済トレンドはある日突然激変する /第4章 デフレからイン
フレへの転換点を読め /第5章 暴風雨のときは、シェルターにこもってい
ろ /第6章 1ドルが200円を超え、郵貯が破綻する時代の財産防衛法 /
第7章 不況脱出十二の法則−経済は理論どおり動かない /第8章 ニュ
ービジネスで勝機をつかめ /第9章 こういう時代は勝つことよりも負けな
いことを考えろ−60点前進法。

この本の中で、これからの企業の生き残りのための鉄則を紹介してくれてい
るのですが、さすがは著者さんだと思わず感心してしまいました。『1.ツケを
先送りしない。2.本当のリストラをきちっとやり、再投資する余力をもて。3.
21世紀型ビジネスの芽を社内につくれ。4.正しい危機意識をしっかりもて。
5.情報を本気で集めろ−コストと手間を惜しむな。6.世の中にはこうしたご
時世でも、儲かっているところがけっこうある。7.情報収集とともに大切なの
がカン(直観)。8.歴史を勉強し直せ。9.ビジョンをきちっと示せ。10.地道
な努力とシミュレーションの積み重ね。11.アメリカに学び、ベトナムへ行け。
人間やってできないことはない(あきらめるな)』と書かれていたのですが、皆
さんは、どうお感じになられたでしょうか!?

「これからの時代は大げさすぎるほどに厳しいと思っておいたほうがよい。こう
いう時代には勝つことよりも負けないことを考える。絶対に負けないで、一歩
でもいいから進んでいけば、必ず素晴らしい時代がやってくる。賢者は最悪を
想定しつつ楽観的に行動するのだ。」と主張する著者さんには、今回も圧倒さ
れてしまったのでした。

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9.2003年、日本国破産<警告編> ★★  第二海援隊
2000年12月20日発行  大阪市立東淀川図書館

[目次] プロローグ 誰も気づかない間に /第一章 大いなる誤算 /第二
章 800兆円の脅威 /第三章 郵貯・年金が抱える100兆円の時限爆弾 /
第四章  恐慌か、ハイパーインフレか /第五章 いまや日本国は1300兆円
の債務超過 /エピローグ 私たちの将来に待ち受けているものは。

カバーに、「残念なことに歴史をひもといてみればわかることだが、ローマ帝国
以来、国家破産した国では必ずすさまじいインフレ(特にそれが年率100%を超
えるようなものをハイパーインフレと呼ぶ)と大混乱が起こっており、国民生活は
無惨にも破壊されている。本当にそのようなことがこの日本で起こるかどうか、
いま私たちは瀬戸際に立たされている。その意味で、本書は数年後に日本で
起こるかもしれない“事態”に対する警告と対処法の書である。」と書かれてお
りました。

七年前から国家破産の問題を取り上げている著者さんならではの内容であり
まして、「日本の個人金融資産の三割が不良化している」、「永遠に採算の合
わない特殊法人へつぎ込む郵貯マネー」、「『六〇年国債』(?)のおぞましさ」
の箇所では、恐怖すら感じてしまいました。

このままいけば、数年後(早ければ2003年には、遅くとも2010年にはという意
味)には、「金利の急激な上昇(おそらく長期金利は6%を超えるだろう)とそれ
に続く大企業、中小企業の連鎖倒産、さらには最大瞬間風速20%(年率換算
)のインフレとすさまじい円安(1ドル150円〜200円の間)、そして消費税20%
時代の到来と得体の知れない不況。あげくの果てに、年金の崩壊と治安の悪
化。」と予測してくれています。

なお、その時の生き残りの方策については、続編<対策編>で詳しく解説して
くれているそうですので、今度予約してみようかなあと思ったのでした。

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10.『構造改革』でも国家破産は免れない 勝ち残り経済学 ★★
浅井 隆著  小学館  2001年9月1日発行  大阪市立図書館共有

[目次] 総論 これからの10年を読むためのポイント /各論 次の10年を勝ち
残るために 1.国家破産の現状はどうなっているか 2.国家破産はどのよう
な形でその姿を見せるか 3.小泉内閣で日本国はどうなるのか 4.激動の
時代を生き残るためのサバイバル。

裏表紙に、「小泉内閣の構造改革成功の確率は低い。多少の改革は進むだろ
うが、結局国家破産という事態は避けられそうにない。このままいけば、日本
はハイパーインフレと超円安になる可能性が非常に高いのだ。事態がここまで
進行してしまった以上、個人も企業も国家破産に備えることが必要だ。私たち
は、より早くトレンドを見抜いて手を打った人が勝ち残るのだということを、しっか
りと認識しなければならない。この本は、これからやってくるであろう激動の時
代を勝ち残るために必要な三つのポイント(時代認識、予測、危機管理)の、重
要な指針となるはずだ。」と書かれておりました。

この本のなかで、著者さんは、「いま不安の時代で、その不安の原因には四つ
の不能がある。一番目は予測不能、二番目は理解不能、三番目は認識不能、
四番目は一種のパニック状態の整理不能である。この四つの不能が問題を解
決不能にして人々を不安にしている。そして、この四つの不能を処理するには、
歴史認識、哲学及び信念、柔軟性+発想の転換、真の意味での勉強、あくまで
現場主義でいくこと、人の心のつかみ方を学ぶこと、ポイントをいかにつかむか
という点を挙げられる。まず時代認識、次に予測、最後に危機管理をちゃんとで
きていれば、勝ち残っていけるはずだ。」と分析・提案されていました。

また、「個人のサバイバル戦術」のところでは、「1.情報を本気で集める 2.
約束は絶対守ること 3.自分の財産をもう一度総点検しろ 4.借金はどんな
時代でも“悪”であることを認識しろ 5.最低限の経済及び金融の基礎知識を
身につけろ 6.マフィア(お互いに信頼できる本当の仲間)を作れ 7.生き残
るには哲学が必ず必要だ 8.正しいことは誰が反対しようと絶対やれ!! 9.
決断を早くするクセをつけろ 10.人にははっきりとアピールする能力を身につ
けろ。」とアドバイスしてくれています。

最近の経済情勢を見ていると、著者さんの予測よりも更に早く時代が動き始め
たような気がしてきて、いよいよ憂鬱になってきた本でした。

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