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社会科学[2](経済・社会・環境)

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[目次]
51.日本の総決算 (植草一秀)
52.明日を診る (堺屋太一)
53.学校で教えないお金の本 (日下公人)
54.逆襲する「日本経済」 (副島隆彦)
55.日本の大チャンス (ピーター・タスカ)
56.預金封鎖 (太田晴雄)
57.日本経済大転換への覚悟 (水谷研治)
58.アサヒビールのパソコン[読み・書き・そろばん]革命 (宮本紘太郎)
59.モバイルオフィスのしくみがわかる本 (岡本広夫)
60.日本はこれから良くなる (渡部昇一・増田俊男・船井幸雄)
61.イントラネットでつかめ ビジネスチャンス (斉藤清史)
62.世界大不況への警告 (ポール・クルーグマン)
63.樋口廣太郎の戦い (皆木和義著)
64.最前線 (村上 龍著)
65.天に代わりて不義を討つ 斬り捨て御免! (副島隆彦著)
66.<激論>不況は終わった! (ビジネス社)
67.地球と人間の関係そして真実 (船井幸雄編著)
68.不愉快な男たち! (辛 淑玉著)
69.自治体破産 (日本経済新聞社編)
70.世界恐慌の跫音 (水野隆徳著)

順に本名・著者・出版社・発行日・蔵書先 なお、敬称は略させていただきます。
評価は無印から★★★まで4段階、★2つ以上が借り得本です。
51.日本の総決算 ★★★  植草一秀著  講談社  
1999年5月6日発行   大阪市立中央図書館

[目次] 1.日本発世界恐慌 /2.政府・自民党の大失態 /
3.金融再生への道 /4.勝者と敗者 /5.官僚主権構造
/6.平成ニューディール。

この本を借りるのに、3ヶ月もかかったのですが、やはり待ったかい
がありました。98年日本経済新聞社第10回人気アナリストランキン
グのエコノミスト部門1位に輝いた方ですから、当然なのですが。
頭が良くて、嘘を言わなくて、他のエコノミストさんより少し先が見え
て、それでいて悲観論にならない論理展開は、本当に尊敬に値する
と私は思います。

この本では、「日本経済混迷の本質は、実体経済の悪化に伴う資産
価格全般の下落傾向にあり、これの歯止めがかからない限り、金融
問題の解決はあり得ない」と主張しています。つまり、いくら公的資
金を金融機関に投入しようが、衰退産業と化したゼネコン・流通など
に、日銀経由の銀行による債権放棄で救済しようが、無駄だというこ
となのですね。
そして、調整インフレ論や国債の日銀引き受け論に関しても、厳しく論
破してくれています。国債の日銀引き受けが禁止されたのは、第二次
世界大戦中に国債の日銀引き受けで調達した戦費の債務処理に際し、
戦後に新円への切り替えが行われ、通貨価値の大暴落が起きた経験
に基づいているのです。

ですが、財政法で禁止されていたのものが、既に、98年に法律改正で
骨抜きにされていて、いつでも政府は出来るのですね。今、日銀は頑張
って反対しているのですが、日本にある個人資産1200兆円を虎視眈々 
と狙っているアメリカは政府と大蔵省を応援しているのですね。何故かと
言えば、アメリカへの資金の流れが止まってしまうからなのですね..。
というわけで、私たちはデフレの備えからインフレの備えを考えなければ
ならない時期に来ていると書いてくれています。

よって、著者さんは、もうこれ以上、金融政策が発動できないため財政政
策しかないと分析し、支出拡大政策と消費税の時限的減税を提案してく
れています。
「若者がのびのびと、そしていきいきと生きていけない社会に、明るい未
来は到来しない」という結びの言葉が、いつまでも心に残っていたのでし
た。

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52.明日を診る ★  堺屋太一著  朝日新聞社  
1999年5月15日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] 第一章 日本経済の深き悩み /第二章 「金融」はどうなっ
ているのか /第三章 グローバル経済の時代から /第四章 持続
すべき変革の志 /第五章 官の退廃、官の改革 /第六章 活力あ
る日本をつくるために /第七章 未来志向で生きる知恵。

「国家とその社会が信じてきた<文化>が否定される危機」である国難
のときだからこそ、あえて経済企画庁長官になったという著者さんが、前  
向きに、今すぐできる景気対策から、活力ある日本をつくるための処方
箋について書いてくれています。やはりただものではないので、なかな
かの展開なのですが、後になればなるほど、しりすぼみになっているの
ですね。読んでいて、高橋是清氏が晩年、ハイパーインフレに結びつく
政策しか取れなかったのが、思わず浮かんでしまったのでした。

良い意味での楽観主義である著者さんが、あとがきで、「今、日本が直
面している目前の危機は金融危機であり、深刻な不況である。しかし、
その根底にあるのは、この危機に対処しきれなかった官僚主導文化へ
の懐疑であり、<官僚文化>の否定である。日本は今、古い体制を整
理して新しい体制を築く直前に来ている。金融の不良債権処理と不況
対策の赤字国債は、旧時代清算のとどめ、いわば、<終わりの終わり
>だ。その次は、新しい時代の始めの始まりをやらなければならない。
1999年は、その間の転換期になるだろう」と書いてくれています。

堺屋さんも、やはり日本株式会社の終焉を予測されているだなあと思い
ながら、寂しく読み終えたのでした。

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53.学校で教えないお金の本 ★★  日下公人著  竹村出版
1999年9月10日発行  大阪市立中央図書館

[目次] 第一章 そもそもお金って何だろう? /第二章 お金をたくさ
ん稼ぐには /第三章 お金の価値と人生の価値 /第四章 お金と上
手に恋愛する /第五章 ちょっとだけ経済に詳しくなる。

この本は、「月刊人気の投資信託」に連載されている「日下公人の親子で
考えるお金のはなし」をベースにして加筆されたものだそうです。
「日下の見解」という形で40項目に分けて、明るく楽しく解説してくれて
いる良書だと感じました。

この本では、著者さんは、「日本経済が本格的なデフレに突入するから、
モノの価値はどんどん下がっていくので、お金以外の資産はなるべく持た
ない方が良い。これからのキィーワードは<所有より利用>である。また、
この40年間、日本の政治家と大蔵省は、財政の節度と金融の節度の両
方を破壊してしまい、<財政の金融化>が進行した。その総決算が、いま
問題になっている。とくに郵貯などが本来の金融に戻れるかどうかは大き
な課題で、国民はそういう勉強もしないと、いずれはアッと驚くことになる
だろう」と予測しています。

「お金は人生設計の一部に過ぎないのだから、もし本気に将来の老後を
思うなら、貯蓄以外のことも考えておかないとダメだし、お金を使うときに
は知識と勇気、決断力、実行力が必要であり、社会の常識や他人の意見
に流されない勇気を持って、自分が何を選ぶのかを決断し、実行する。
お金によって幸せになるか不幸になるか、お金とのパートナーシップは自
分で築き上げるしかないのだ」と書かれているのを読んで、深く反省したの
でした。

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54.逆襲する「日本経済」  ★★  副島隆彦著  祥伝社
1999年7月23日発行  大阪市立島之内図書館

[目次] 第1章 「市場」の復讐が始まった /第2章 日本はいま、一転
して「金融統制下」になった /第3章 日本の「ゼロ金利」を仕組んだア
メリカの野望 /第4章 進化する「日本資本主義」 /第5章 大蔵省と
日本銀行の秘密 /第6章 「金融帝国アメリカ」への逆襲。

帯には、「<ヘッジファンド崩壊>が始まった! 目前に迫ったアメリカ金
融帝国の凋落 進化しはじめた「日本資本主義」 世界を支配する米ドル
紙切れ体制を打ち破れ!」と書かれておりました。

副題は、「ならず者大国・アメリカへの挑戦状」です。まえがきのところに、
「第二次大戦敗戦後、紙クズになった戦費調達のために発行された国債
の写真が掲載されていたのですが、これは、著者さんが現在の国債の行
方についての暗示のようです。

市場原理主義者である著者さんが、エコノ・グローバリスト(世界の金融市
場を、闇の部分と公式の両面から規制し統制し管理しようとしている人々
を指す)を糾弾している書です。この本の中では、世界の金融支配の戦い
で、ディヴィド・ロックフェラーのロックフェラー・グループの系統が、7割〜
8割をすでに制圧した話や、追い詰められたJ・P・モルガンやメロン、カー
ネギーの系統の金融財閥とロスチャイルド・グループのヨーロッパ勢の連
合が出来た話も出てきます。この両者の戦いのなかで、日本の主要企業
も各陣営に取り込まれているのが、よくわかったのでした。

また、日本の現状(財政再建は完全に消滅したことや、郵貯・年金も、す
でに使い込まれたこと、日銀のバランス・シートがかなり悪化していること
など)について、かなり詳しく解説してくれています。
アメリカは、「金利」と「為替」の操作で、日本経済を惨憺たる状況に追い
込み、経済大国の力を封じているのだから、日本は公定歩合をいますぐ
引き上げるべきだという著者さんの主張は非常に的を得たものではない
でしょうか!?

いやになるくらい辛辣な内容なのですが、御用学者・エコノミストさんには、
とても書けない内容ですし、分析も鋭いのですね。この人は本当に日本
を愛しているのだなあと感心しつつ、発行した出版社さんも偉いと独り言
を言いながら、真剣に読んでいたのでした。

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55.日本の大チャンス ★★★  ピーター・タスカ著  講談社
1999年7月5日発行  大阪市立此花図書館

[目次] 第一章 総理大臣緊急記者会見 /第二章 「絶望」の仕事 /
第三章 市場のメッセージ /第四章 過剰にメスを /第五章 超低金
利の大罪 /第六章 インフレとデフレ /第七章 日本国株式会社の
閉店バーゲンセール /第八章 逆転の逆転 /第九章 国家ブランド
のスクラップ・アンド・ビルド /第十章 変化の兆し /第十一章 バー
ゲンセールのバリューの掘り出し。

帯には、「日本は歴史的転換点を迎えた! 10年デフレは終わった。ま
ったく新しい黄金時代が始まる。容赦ない市場からの退場か、富の爆発
的拡大か。絶好のチャンスをつかむのは今だ。ピーター・タスカ、2年半の
沈黙を破る待望作!」と書かれておりました。

著者さんは、1992−1996年、日本経済新聞社調査によるマーケット・
アナリスト・ランキング5年連続1位だったのですね。ですから、この本で
も、素晴らしい分析を披露してくれています。第一章の「総理大臣緊急記
者会見」のところでは、総理は、これまでやってこなかったことをやるつも
りだと宣言するのです。それは、第一に政府部門のリストラ、再分配シス
テムの見直しであり、第二に金融行政の改革であり、第三は、ばらまき型
公共事業と超低金利政策の変更なのですね。とても、小渕総理には出来
そうもない施策なのですが、私もこの提案には大賛成なのです。

古代バビロニアの時代から現在まで、長期金利が1パーセントを割った例
は一つもなく、日本の超低金利は、四千年の人間の歴史のなかではじめ
て起きた異常現象だそうで、これを早く引き上げることを提案してくれてい
ます。
また、著者さんは、日本が大改革に失敗した時には、「戦前のようなトップ
ダウン型のモラルの押しつけに代表される、政治的な反動が起こり、外交
で孤立し、再軍備を完成させ、右傾化を強め、行き詰まりつつある中国と
敵対関係になる」と予測しています。

「日本のビックバンが成功するのか失敗するのか。これは大蔵省や銀行
や証券会社が決めることではなく、あくまでも日本の投資家のビヘイビア
次第である。日本の投資家は、自分の国の資産に投資する自信がある
のだろうか。その自信がないとしたら、日本は暗い夜道に放り出される運
命しか待っていない」と書かれていたのが、とても衝撃的なのでした。

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56.預金封鎖 ★★  太田晴雄著  オーエス出版
1998年1月15日発行  大阪市立中央図書館

[目次] 第1章 円が紙屑になる日 /第2章 預金封鎖の時代 /
第3章 2000X年恐怖のシナリオ /第4章 資産を外国に一時疎開さ
せる /第5章 ドルで持つか円で持つかが貧富の分かれ道 /第6章
自己責任の原則はあなたを賢くする。

副題が、「歴史は繰り返す財産没収のサイクル」です。この本には、政府
・大蔵省が考えていそうなとんでもない計画が書かれています。
2000年国政調査(国民台帳の強化)→2000X年グリーンカード(国民
総背番号制)→預金封鎖→デノミ(新円切替)→個人資産の没収(財産
税などの新税創設による大増税)という流れを懇切丁寧に解説してくれて
います。この解説をみると、国民の財産である1200兆円を狙っているの
が、よくわかります。

また、この本では、外資系銀行の日本支店との取引きは、日本の銀行法
に従って営業している為、外国で外国の銀行に預けないといけないと書か
れています。これらに備えるためのキィーワードは、従来の「コネクション」
に加えて、「インターネット」「英語」の三点だと書かれていたのがとても印
象的でした。

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57.日本経済大転換への覚悟 ★  水谷研治著  東洋経済新報社
1999年10月1日発行  大阪市立東淀川図書館

[目次] 第一章 長期的な見通しの重要性 /第二章 金融の役割と
危険性 /第三章 経済政策の目標と効果 /第四章 衰退への道 /
第五章 転換による耐乏 /第六章 勇気ある国民に。

「今や我々は将来の子孫のために大きな犠牲を払う覚悟を決め、大改革
の一歩を踏み出さなければならない」と主張する著者さんは、1999年4
月から中京大学経済学部教授に就任されたそうです。生の経済活動を熟
知されている著者さんに教えてもらえる学生さんたちは、何と幸せなんだ
ろうと羨ましく思ってしまいました。

さて、この本では、「1999年度の赤字額は21兆円に及ぶ。まずその金
額を零にする必要がある。そのうえ過去において我々が作った借金を返
済していかなければならない。建設国債の残高が193兆円で、建設国債
に見合う国の資産の耐用年数を40年と見て、その間に償還することにす
ると、40分の1ずつ年間償還額を計上しなければならない。これがほぼ
5兆円になる。赤字国債は134兆円に近い。これは即刻返済すべきもの
であるが、大目に見て5年間で返済するとして、毎年27兆円の資金が必
要になる。合計53兆円はあまりのも大きい」と解説してくれています。

このため、著者さんは、「一般会計47兆円を徹底して削減したとしても、
57兆円もの増税額が必要となる。これを消費税の引上げで補填しようと
すると消費税1%の引上げで2.5兆円の税収があるところから結果とし
て消費税は23%の引上げが必要となる。
つまり1998年から1999年にかけての大規模な景気振興策がもたらし
た傷はあまりにも大きいのです。

この振興策を行うために発行した国債の償還のため、28%の消費税に
引上げることが必要になってしまった。このことを国民が是認したとは考え
られない。さらに中小企業対策としての政府信用保証や大銀行に対する
国の保証や海外諸国に対する援助としての保証が激増している。
その上、隠れ借金もあるであろう」と分析・解説してくれています。

考えれば考えるほど、とんでもない状況になっているのがよくわかるので
すが、どうして日本の大マスコミは取り上げないのか、不思議でしようが
なく思ってしまうのですが、どこまでマスコミは国民を欺き続けるのでしょう
か?

「将来の国民のことを考えよう。我々は我々の子孫をあざむくわけにはい
かない。このままで推移するならば、永遠に衰退を続けることにならざる
をえない。もし、我々が意を決して取り組めば、10年後には光明が見え
てくる。国の再建によって、我々の子孫がより幸せな状況になるよう、我
々自身が考え直し、行動する必要がある」という言葉がずっしりと心に重く
のしかかってきたのでした。

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58.アサヒビールのパソコン[読み・書き・そろばん]革命 ★ 宮田紘太郎著
中経出版  1999年9月10日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] 第1章 [情報リテラシー]でさらに進化するアサヒビール
      第2章 せっかくのイントラネットを台無しにするな!
      第3章 パソコンリテラシーで仕事のカベを突破しよう
      第4章 [情報の共有化]があなたのやる気を引き出す
      第5章 [情報リテラシー]で個人はどう武装するか
      第6章 いま明かされたモバイル戦略
      第7章 会社人間に意識改革を迫るテレワーク
      終章  イントラネット化はまだまだ広がっていくのか

カバーに、「これが、アサヒビールの情報リテラシー革命だ! 電子メール
社内革命から4年−。情報先進企業・アサヒビールが次に目指すのは、
社員すべての<情報リテラシー革命>。パソコンをただの箱で終わらせ
ないための、パソコン<読み・書き・そろばん>革命が始まった! アサヒ
ビールのシステム担当者が、その全貌を明らかにする」と書かれておりま
した。

パソコンの操作技術、情報というものの捉え方、情報発信力の問題などを
総称して、[情報リテラシー]というそうです。そして、[読み・書き・そろば
ん]能力を[リテラシー]といい、パソコンを操作する能力のことを[パソコン
リテラシー]といっているそうです。ですから、パソコンリテラシーとビジネ
スリテラシーを合わせたものが[情報リテラシー]となるのですね。

この本では、アサヒビールさんがイントラネット化されている業務の中から
「定型文書(勤務表・経費清算・予約表など」「書式集」を例を上げながら
紹介してくれています。また、付録として、「イントラネットに関する諸ルー
ル」も載せてくれています。最後に、著者さん流「パソコンによる文章の簡
単な書き方」を披露してくれていますので、ご参考にどうぞ!!

1.まずは、思いついたままに文章に打ってみる。
2.文法や表現チェックをする。訂正個所は置換で直す。
3.内容の整合性をチェックする。

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59.モバイルオフィスのしくみがわかる本  岡本広夫著  実務教育出版社
1998年5月30日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] 1章 革命的な業務改善−モバイルオフィス /2章 個人事業
から大手企業まで、モバイルオフィス導入のポイント /3章 モバイルオ
フィスを実現する機器と通信の基礎知識 /4章 小さな会社のモバイル
オフィスづくり /5章 一般企業のモバイルオフィスづくり /6章 モバ
イルオフィスのシステム例と仕事の実際。

著者さんは、「遠隔地であろうと移動中であろうと、どこにいても仕事をこ
なしてしまえるシステムが、モバイルオフィスシステム」だと説明してくれ
ています。このシステムが、厳しい時代の生き残りのカギの一つであろう
ことは確かなようですから、少し勉強しようかなと思って借りてきました。

この本では、1章と2章でモバイルオフィスの意味と活用法を、3章では、
革新の進むモバイルデータ通信関連機器を紹介してくれています。4章
では、個人や小さな会社でも可能なシステムを紹介し、5章では、規模の
大きな一般企業向けの本格的なモバイルオフィス・システムを解説し、6
章では、モバイルオフィスの実際例を紹介してくれています。

この本一冊で、モバイルオフィスシステムについては、基本的な事項につ
いては把握できるようになるのではないでしょうか。
著者さん自身が、DTP(デスクトップ・パブリッシング)まで行っているせい
か、数々の写真や図表を駆使して丁寧に解説してくれていますので、興
味のある方はぜひどうぞ!!

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60.日本はこれから良くなる ★  渡部昇一・増田俊男・船井幸雄共著
徳間書店  1998年10月31日発行  大阪府立中之島図書館

[目次]  第一章 円高への転換で日本の逆襲が始まる 
      第二章 ユダヤの意思が日本を選択する
      第三章 もうアメリカは絶対日本に追いつけない 
      第四章 日本人よ、いまこそ自信を取り戻せ
      第五章 アメリカ大統領は日本に謝罪せよ
      第六章 資本主義の限界と私たちの役割

副題は、「アメリカが逆立ちしても日本に勝てない理由」です。
コンサルト業界の雄、船井幸雄氏と、金融論界の鬼才、増田俊男氏、文
明・歴史論の大家、渡部昇一氏という大変興味深いトリオによる対話をま
とめた本です。やはりいろんな角度から書かれている本を読んでみるもの
で、この本を読んでいると、日本にもっと自信を持たないといけないと強く
感じます。大マスコミが触れたくないような話題にも言及しながら、日本
再生に向け、力強い数々の提案や意見を述べてくれています。

一年前の本ですから、けっこう近予測がはずれていたりしていますが、悪
い方にズレているようなので、2005年頃、アメリカのドルが紙切れ同然
になりかかるという予測は、早まるかも知れないなあと思いながら読み終
えたのでした。

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61.イントラネットでつかめビジネスチャンス  斉藤清史著  工業調査会
1997年3月25日発行  大阪府立中之島図書館

[目次]  1.インターネットとイントラネットが引き起こす産業革命
      2.イントラネットを利用してできること
      3.ホームページによる社内情報データベース
      4.イントラネットを構築する
      5.インターネットで情報発信

表紙に、「小さな企業はイントラネット/インターネットで天下を取れ! 大
企業に対抗するSOHO イントラネットで仕事を変える インターネット情報
を社内情報にする ホームページを持たない企業は企業にあらず?」と書
かれておりました。

二年以上まえの本ですので、内容は遅れていますが、小さな企業でのイ
ントラネットの活用法を中心に丁寧に解説してくれています。この頃、著者
さんが、「インターネットが近い将来ごくあたりまえの通信手段、あるいは
生活手段となりそうな気がする」と述べられていたのが、早くも実現してき
たようです。しかし、この世界の進歩はとんでもないスピードで進行してい
るのが、反対に気になってきたのでした。

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62.世界大不況への警告 ★★  ポール・クルーグマン著  早川書房
1999年7月20日発行  大阪市立東淀川図書館

[目次]  1.資本主義の繁栄が絶頂を迎えた日−1997年7月1日
      2.「アジアの奇跡」の正体をさぐる−通貨危機の前夜まで
      3.無視された警告−1995年、中南米諸国の危機
      4.日本を襲うステルス型不況−バブル崩壊と流動性の罠
      5.すべてが崩れる−アジア経済はこうして壊滅した
      6.信用という名のゲーム−IMFの救済策の正体をあばく
      7.世界の支配者−ヘッジファンドはなぜ危険なのか
      8.不況はいつまで続くのか?−次なる危機のシナリオ
      9.恐慌型経済の復活

カバーに、「本書は、正確な未来予測で知られるMITのクルーグマン教授
が、世界各地で続発する経済危機の本質を解き明かし、迫りくる「グレー
ト・リセッション(世界大不況)」のシナリオを提示したものである。教授は
まず、日本とアジアの金融・通貨危機が、これまでの世界経済システムを
根底から変えたと指摘する。そして、90年代の世界経済の動きを鋭い視
点で分析しながら、ヘッジファンドの暗躍やIMF体制の崩壊、先進国経済
を破壊する流動性の罠など、グローバル資本主義が抱えるさまざまな危
険性をあばいていく。日本の経済政策にも強い影響力をもつ国際経済学
の第一人者が、世界経済の将来に関する従来の見方を大きく変え、緊急
に書き下ろした衝撃の最新作!」と書かれておりました。

著者さんが、日本に対して「調整インフレ」政策の必要性を説いておられる
のが気に入らないのですが、さすがに他の追随を許さない分析と予測は
見るべきものがあるようです。しかし、ゼロ金利を引き上げる必要性や塩
漬けにされ売ることも許されていない紙屑同然のアメリカ国債についても、
何ら言及されていなかったのが、とても残念なのでした。

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63.樋口廣太郎の戦い ★★  皆木和義著  総合法令
1998年11月3日発行  大阪府立図書館

[目次]  第1章 今度の鬼は手強いか−八条機関って何?
      第2章 樋口戦略はこうだ!−苦しいときこそ夢を
      第3章 人間樋口廣太郎−感謝、正直、好奇心
      第4章 夢を創る人樋口廣太郎−動物的勘と緻密な計算
      第5章 政治に関心を持つことからはじめよう−政治を変える!
      第6章 経済戦略会議への直言−提言のはじまり

副題が、「経済戦略会議からの出発」です。
「本書では、日本の未曾有の危機に登場した樋口廣太郎氏を議長とする
経済戦略会議に光をあてながら、二十一世紀の日本の未来創りを考えて
いくと同時に、敬愛する樋口さんへのメッセージであり、エールである」と
書かれておりました。

「企業には夢がなければならない」と主張する樋口さんへの応援本です。
この本を読んでみると、樋口さんの「ネアカ」は厭世思想の無常観ではな
く、明るい無常観というべき思想から来ているのがよくわかります。
「我執を離れて精一杯生き、自由にものを考えよう、この世ははかないも
のかもしれないが、だからこそ一瞬一瞬を大事にしよう」という発想なんで
すね。
この本では、アサヒの年間設備投資額が70億から80億であったのを、
5年間で5000億以上も設備投資して、今や生産設備の99.8%が最
新鋭設備に更新されているお話や、英会話はだめだったのを、五十歳を
過ぎて再度挑戦し、それでハーバート・ビジネススクールの講義を英語で
こなしたお話が特に興味深かったのでした。

新入社員へのあいさつで、「西部戦線異状なし」を例に引いて、組織とは
何かという話が載っていました。組織の中で自分がどう生きていくかを考
える示唆が含まれているいいお話だと思いましたので、ご参考にどうぞ!

「<西部戦線異状なし>はレマルクの小説で、映画がヒットして有名にな
った。舞台は第一次世界大戦のドイツ。物語は、若い志願兵パウル・ボイ
メルが出征し、友人が次々戦死していく風景を語るかたちで進んでゆく。
そして、ある戦闘のない穏やかな日、主人公は目の前の一輪の花を摘も
うとして塹壕から這い出したところを、敵兵の撃った流れ弾に当たって死
んでしまうのである。そして、最後の文章は、こうである。
「ここまで書いてきた志願兵パウル・ボイメル君も、ついに1918年の10
月に戦死した。その日は全戦線にわたってきわめて穏やかで静かで、司
令部報告は<西部戦線異状なし、報告すべき件なし....」

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64.最前線 ★★  村上 龍著  ラインブックス 
1999年12月5日発行  大阪市立福島図書館

[目次]  1.共同体が崩れた現在で個人を支えるもの−上原 隆
      2.「学校崩壊」の現場から−河上亮一
      3.「できない子」たちの復讐−諏訪哲二
      4.子供の絵に描かれた歪んだ親子関係−三沢直子
      5.ドロップアウトの必要性 −今 一生
      6.生きにくい日本からの脱出−小林紀晴
      7.ボスニア紛争の現場で−村田信一
      8.サッカーを通して見える日本と世界−金子達仁
      9.ワインブームに見る文化と情報の意味−宇田川悟
     10.インターネットの可能性−浜野保樹
     11.為替市場のダイナミズム−林 康史
     12.突破者の行く先に見えたアジア−宮崎 学

帯には、「家族、学校、企業・・・・さまざまな共同体が崩壊しているいま、
教育、文化、経済など、各分野の最前線に立つ12人の目に映る「現場」
の姿とは−。宮崎 学(突破者)・金子達仁(28年目のハーフタイム)・
河上亮一(学級崩壊)ほか、それぞれのフィールドで活躍する第一人者を
迎えた対談集。」と書かれておりました。

この本に収められている対談の相手は「最前線」にいる人たちなんです
ね。彼らはみな何かが発生している現場にいて、レポートしています。
この国のメディアの衰退や堕落のため、私たちにはなかなか現実の姿が
見えてこないのがよくわかります。「認識と現実のずれがこの数年でさら
に大きくなったのではないか」と危惧する著者さんが書かれただけあって
衝撃的な内容になっていたのでした。

また、著者さんが、「日本が近代化という国家的な大目標を達成した以上
、今度は必然的に個人的な目標、つまり一人ひとりがどう生きるかが問
われることになる。ところが、大人たちがいまだに個人的な価値観を身に
つけていない以上、子供にそんなものがあるわけがない。」と主張されて
いるのを読んで、とても哀しい気分になってしまったのでした。

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65.天に代わりて不義を討つ斬り捨て御免! ★  副島隆彦著
洋泉社  1996年6月25日発行  大阪市立中央図書館

[目次] 
1.斬り捨て御免 
最後の進歩的文化人・佐高信の正体 /佐高信的状況は過ぎ去った/
田中康夫と俗悪の運命 /「噂の眞相」とスキャンダリズムの運命 /
村山ジジイ内閣は「反米愛国民族統一戦線」である /反権威風・岩波
系知識人の責任 
2.言いたい放題
天下り大蔵官僚を「背任罪」で逮捕すべき理由 /「農民」の名を騙る都
市農家大地主を許すな /米軍は撤退し、日本の核武装がはじまる /
英語業界の存立自体が危ない 
3.折々の倒錯

この本は、「誰とでもケンカする副島」「吼え島哮け彦」「言論のテロリスト」
と呼ばれている著者さんの<ケンカ評論>を集めたものだそうです。
読んでいて、最初唖然としていたのですが、けっこう面白いのですね。
また、この頃の著者さんの論理展開には、ムチャクチャな面があって、と
てもついていけないところもあるのも興味深かったのでした。

「たかが、ケンカ評論ではあるが、背後には、正義と公平と善の基準があ
るのだ」という主張には、日本にもっと堂々と論争を戦わせる国になって
欲しいという願望があるのですね。

「偉大な福澤諭吉でさえ、徳川体制がガラガラ崩れるのが分からなかった
。碩学・丸山眞男でさえ、大日本帝国がガラガラ崩れるのが分からなか
った。ということは、目下、日本で起こっている大きな変動の波は、本当は
我々の予想を超えた大きな変化なのではないか。ただ日常の生活は何
事もないかのように連続的に続いているから我々に分からないだけだろう
。あと五年で日本はすっかり変わっているだろう。福澤諭吉は『学者宜し
く世論の喧しきを憚らず、異端妄説の譏を恐るることなく、勇を振いて、我
が思う所の説を吐くべし』と書かれているのだ」と主張しながら、自分の思
うところを遠慮なく書きつづけている著者を、応援したくなったのでした。

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66.<激論>不況は終わった! ★  ビジネス社
1999年2月1日発行  大阪市立福島図書館
[目次]
 デフレ時代、世界をリードするのは日本だ−長谷川慶太郎
 地方の活力が日本再生の原動力となる−長谷川慶太郎<激論>船井
 幸雄
 ソフトランディングしないと世界経済は危ない−船井幸雄
 豊かな国のつくられた不況報道−牧野 昇
 円高、株高、高金利で日本は復活する−増田俊男
 20分100円駐車場をつくった男−西川 清

長谷川慶太郎氏と船井幸雄氏の対談のなかでは、「関西人よ、いまこそ
目覚めよ」と耳の痛い忠告をしてくれています。民間企業の自主性、自発
性が少なく、公共事業投資による箱物思想中心であり、ルールを尊重し
ないという指摘には、思わず頷いてしまったのでした(夜間における無灯
火の自転車の多さなどを考えるとそうですね!?)。
また、船井幸雄氏は、いろいろな経済予測をしてくれていたのですが、や
はり、なかなか当たらなかったようです。

牧野 昇氏は、「普況の時代」の「豊さ不況」であると分析し、「悲観論」に
惑わされるず、日本の生産システムに自信をもって、「自助自立精神」で
したたかに生きていこうではないかと提言してくれています。

増田俊男氏は、国民に犠牲を強いる銀行救済のための無金利政策によ
って、40兆円もの所得移転が行われていることや、世界の金融市場で一
日に動く資金総額200兆円のうち、実体経済の世界で動いている資金は
5兆円ほどで、残りの195兆円が投機資金であると解説しています。
この投機資金が近いうちに、日本の資本市場に流れ込んでくると予測し、
株の高騰、金利の引上げ、消費の回復、景気の回復につながっていくと
分析していたのでした。

最後のところでは、「よりよき車社会とは、よい車とよい道路とよい駐車場
が三位一体でなくてはならないのに、日本にあるのはよい車だけだ」と主
張する西川清氏が、新しい有料駐車場システムである『タイムズ24』を
成功させるまでの紆余曲折を述べてくれていたのでした。
この本のなかの予測はことごとく外れてしまっていたのですが、それでも
明るく日本経済の将来を展望してくれているのが良かったのでした。

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67.地球と人間の関係そして真実 ★★  船井幸雄編・著  同朋社
1998年2月5日発行  大阪市立中央図書館

[目次] 1.変革の潮流の中で、我々一人ひとりが果たすべき役割とは?
       船井幸雄(船井総合研究所 会長)
     2.悠久の記憶(時間)〜畳み込まれた真実
       龍村 仁(映画監督)
     3.「サムシング・グレート」の贈り物 村上和雄(筑波大学教授)
     4.教えと導き〜ある求道者の物語 沖縄の一男性
     5.科学が今、「宇宙の愛」を語り始める 天外伺朗(科学技術評論家)
     6.転生と地球〜人は何のために生きるのか
       高木善之(ネットワーク『地球村』代表
     7.世界に平和が訪れない本当の理由 
       中丸 薫(国際政治評論家)
     8.畑の上から考える〜自然破壊と難病から人類が生還する日
       赤峰勝人(赤峰農場代表)

1番の<エゴからエヴァへ>を提唱する船井氏は、よくなる地球を創り、素晴ら
しい人類の将来、二十一世紀を確信できるよう、勉強しようと提案しています。
この中で、素敵なヒントを与えてくれていたのでした。。
その1−こうすれば正しいということをやって自分自身のツキを上昇させていく。
健康になり、商売をうまくいくようにして、自分の長所を生かす。興味あることに
打ち込む。いったんつき合った人はよほどマイナスにならない限り、つき合いを
絶たない。
その2−しっかり勉強して未来に希望を持ち、目標を作る。そのためにできるこ
とを現在に取り入れてやっていく。
その3−一人ひとりが自分と同じように他の存在も大事だということに気づいて
、それを前提に考え、行動する。よいと思うことはすぐやる。

2番は、ドキュメンタリー映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)を作った著者さ
んが、その制作時での出来事ついて話してくれています。
3番は、遺伝子研究の第一人者である著者さんが、人智を超えた遺伝子暗号
と遺伝子の不思議な仕組みについて解説してくれています。
4番は、一労務者の著者さんが日本全国の小中学校に匿名で、本と花の種を
自らの足で配る行脚を始め、そして、世界全大陸への巡礼の旅に出たお話で
す。
5番は、量子力学と深層心理学との関連についてのお話です。
6番は、「美しい地球を取り戻すには、私たちの心に、忘れかけていた愛の灯を
ともさなければならない」と提唱する著者さんが、日本の悲惨な現状と対策に
ついて解説してくれています。
7番では、国際政治評論家の著者さんが、闇の世界権力構造と人類の針路に
ついて分析し、2002年に悪の世界政府が樹立されようとしていると警告してく
れています。
8番では、完全無農薬野菜を育成し続けている著者さんが、今注目されている
循環農法について解説してくれています。

中丸 薫さんの「米ソ二大国の冷戦は『闇の権力』が仕組んだ茶番」「北朝鮮・
イラク・リビアは本当は平和主義の国家!?」「日本こそ意識改革と世界平和
の発信源になっていく」は、こういう見方もあるのかとびっくりしてしまいました。
やはり、違った角度から見る習慣をつける必要を感じたのでした。
「赤峰農場代表」の赤峰さんの「野菜を虫食い状態にする虫。それは『神の虫』
だ」「現代病の多くは『塩切れ』が原因!本物の塩をとれ!」はとても勉強にな
ったのでした。ここで、書かれていた「『なずな』の花言葉は『すべてをあなたに
捧げます』であり、まさに21世紀の合言葉ではないでしょうか」という問いかけ
が印象的なのでした。

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68.不愉快な男たち!私がアタマにきた68のホントの話 ★★辛 淑玉著
講談社  1998年10月28日発行  大阪市立福島図書館

[目次]  第一章 男の論理は、いつもひとりよがり /第二章 その無神経、
      女には大迷惑 /第三章 体は大人で頭はお子さま /第四章
      差別を差別と思っていない生き物 /第五章 自分は悪くない、は
      大まちがい。

この本は、コメンテーターとしてマスコミで活躍されている著者さんが、鋭い洞
察力で自らの体験を通して書かれている「ハラスメント対応マニュアル」だそう
です。「男性優位社会の中にあって、無知な男たちへの対処例をなるべくわか
りやすく書こうとした」本です。
また、巻末に「相談窓口リスト」「セクシャル・ハラスメントについての現状」「子
ども買春・子どもポルノ規制についての現状」を掲載してくれています。

読んでいると、あまりにもコテンパンに指弾されているので、カチンときたので
すが、我が身を振り返ってみると、反省すべき事項がいっぱいあるので、あら
ためて真面目に読み直したのでした。

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69.自治体破産 ★  日本経済新聞社編  日本経済新聞社
1999年11月25日発行  大阪市立天王寺図書館

[目次] 第1章 苦悶する関西自治体 /第2章 大阪府・見えない再生シナ
     リオ /第3章 隠れ債務抱える外郭団体 /第4章 自治体を見離
     す金融機関 /第5章 民間活力で再生は可能か /第6章 明暗
     分ける財政格付け。

「本書は98年7月から99年4月まで日本経済新聞大阪本社編集局が近畿経
済面で連載した『あえぐ地方財政』と関連企画をベースに、その後の動きなど
も加筆し、再構成したものである。大阪府を中心とした近畿の自治体を材料に
財政状態を格付けし、実態を幅広く追いかけた。外郭団体や第三セクターなど
に隠された債務も取り上げ、公表されている以上に事態が深刻になっているこ
とを明らかにした。また、聖域とされてきた人件費の削減の動き、指定金融機
関と自治体の関係の変化なども取り上げた。関西に限らず全国の自治体が抱
えている、地方財政危機の構図の一端を読者に伝えられれば幸いだ」と書か
れておりました。

副題として、「関西で何が起きているか」と書かれているとおり、目の前の絶好
の材料である大阪府が取り上げられています。大阪に住んでいる私としまして
は、こういう材料で一番というのは大変困ってしまうのですが、大阪府の「財政
再建プログラム」が破綻した場合を考えてみると、ただ単に日本の一都道府県
の問題ではすまないような気がしてきたのでした。
地方債のデフォルトリスク解消のために国債が大量発行され、このため国債の
格付けの低下に結びつく前に、税制や交付金制度の抜本的改革を早急に行う
べきだという提案には大賛成なのでした。

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70.世界恐慌の跫音 ★  水野隆徳著  東洋経済新報社
1999年1月5日発行  大阪市立中央図書館

[目次]  第一章 ソロスの「アジア」売り /第二章 アメリカの復讐 /
      第三章 米銀の復活 /第四章 邦銀の死 /
      第五章 ビックバンの悪夢 /第六章 平成金融恐慌 /
      第七章 ニューヨーク株暴落/第八章 ヘッジファンド・クライシス/
      第九章 危機のチェーン・リアクション/第十章 「世界恐慌」再来の
            悪夢

田原総一朗氏のTV番組「サンデー・プロジェクト」でおなじみの著者さんが、得
意の先見力・洞察力を発揮して、明解に世界経済について解説・分析してくれ
ています。

とくに、第十章 『世界恐慌』再来の悪夢では、「中国経済の好調は本物か」
について解説し、1999年に迎えた建国50周年後に「バブルの崩壊」が始ま
るのではないかと分析しています。また、「アメリカの死角」のところでは、貿易
赤字を取り上げてくれています。「すでに対外債務が一兆ドルを超えているにも
かかわらず、いまだにドル紙幣を印刷し、海外から借金をしまくっている。こん
な状態をいつまでも続けることができるはずはない。これが世界大恐慌への決
定打になるかもしれない」と述べてくれています。

現在の各国の証券市場の動向をみていると、ギャンブル相場の様相を示して
いるようです。オランダのチューリップの球根投機時のようなアメリカの個人投
資家の動きは、いよいよマーケットは最終局面を迎えていることを示しているよ
うです。「誰が最終的にババを掴むか」を想像すると、すごく怖くなって、その先
を考えるのをやめてしまったのでした。

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