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社会科学[4](経済・社会・環境)

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[目次]
 91.五体不満足 (乙武洋匡著)
 92.インターネット企業戦略 (林志行著)
 93.竹村健一のゼロから考える発想法 (竹村健一著)
 94.2000年版 世界の動き これだけ知っていればいい  (竹村健一著)
 95.日経BPムック モバイル仕事術 (日経ビジネス編)
 96.文明と経済の衝突 (村山節&浅井隆共著)
 97.マンガ DE 経済学 (紺野一彦著 田松こみゆ漫画)
 98.NHKスペシャル 村上龍 失われた10年を問う  
    (村上龍編著)
 99.プロローグ日本の選択した道 (村上龍編著)
100.ビジネスシーンに役立つ早わかりITキーワード100
    (タスクIT編集部編著)
101.不動産金融危機 最後の処方箋 (長谷川徳之輔著)
102.墜ちよ! 日本経済 (副島隆彦著)
103.日本経済・回復への青写真 (リチャード・クー著)
104.ウェークアップ!これから日本はどうなるねん
    (よみうりテレビ「ウェークアップ!」編著)
105.心の革命 (浅井 隆共著)
106.たかが掃除と言うなかれ (山本健治著)
107.強きを助け、弱きをくじく男たち! (辛淑玉著)
108.沈むアメリカ・浮上する日本 (増田俊男著)
109.日本の愚かな構図 (福岡政行著)
110.ネット資本主義の勝者たれ (竹村健一著)

(順に本名・著者・出版社・発行日・蔵書先 なお、敬称は略させていただきます)
評価は無印から★★★まで4段階、★2つ以上が借り得本です。
91.五体不満足 ★★  乙武洋匡著  講談社
1998年10月20日発行  大阪市立図書館共有

[紹介文] 両手両足がなくたって今日も電動車椅子で走り続ける、早大生・乙武洋
匡君の「生きる力」とは。やさしい気持ちが湧いてくる本。」と書かれておりました。

[目次] 第1部 幼児期・小学校時代 車椅子の王様 /第2部 中学・高校・予備
校時代 全力疾走 /第3部 早稲田大学時代 心のバリアフリー

ずっと読みたくてしようがなかった本なのですが、予約がびっしりと入っていたような
ので待っていたところ、なんと話題の本のコーナーに1冊だけ、いらっしゃったのです
ね! それで、あわてて借りてきました。私はバリアフリー関係の本はよく読むので
すが、こういうタイプの本はあまり読んだことがなかったので、感動したり、泣いてし
まったりと、とても忙しかったのでした。

『先天性四肢切断という障害を、「身体的特長」と考えて、「自分にしかできないこと」
=「心のバリアフリー」に少しでも、貢献するため、電動車椅子にのって全国を飛び
歩いている』彼には、「どうしても敵わない」という想いを抱いてしまいました。「人間
として生まれてきた以上、天命があるのだから、しっかり勉強して『ほんもの』の生き
方を見つけ、自分の使命や役割を果たそう」と主張されている船井幸雄氏の言葉が
思わず蘇ってきたのでした。

それにしても、彼の両親特にお母さんのすごさには完全に圧倒されました。
なお、彼のこの本は英語版“NO ONE'S PERFECT”として、講談社インターナショナ
ルから発行されているそうです。

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92.インターネット企業戦略 ★★★  林 志行著
東洋経済新報社  1998年5月28日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] 1.新たなホームページ像(第三世代ホームページ)を求めて
      2.構築のための処方箋
      3.第三世代ホームページにおけるコンテンツの探し方・作り方
      4.部門別ケーススタディ(広報・人事・営業・店舗・組織)
      5.まとめ−幾つかの課題に対する補足

副題が、「実践的ホームページの作成」です。
「はじめに」のところに、「本書は、インターネットと経営に関わる領域を中心に記述
した書籍である。企業経営にとってのインターネット活用、ホームページ応用の最新
戦略の提示に努めた。」と書かれておりました。著者さんはこの本のなかで、ホー
ムページの立ち上げとインターネット・ビジネスへの参入を「第一世代(導入期)」と
称し、そこから進化し差別化を試みる多くの企業ホームページを「第二世代(普及期
)として分類し、「第三世代(発展期)」のホームページの目指す方向性について、
示唆を提示してくれています。

「インターネットは、その企業の戸惑う姿を如実に示す『鏡』であることを改めて浮き
彫りにした事象である」との指摘があったのが、とても印象に残ったのでした。

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93.竹村健一のゼロから考える発想法 ★★  竹村健一著 
青春出版社  1998年2月1日発行  大阪市立図書館共有

[目次] 序章 まずは頭をゼロにする /1章 考えてもみなかった五つの実践/
2章 いままでの自分と違う頭のつかい方 /3章 「いざ」というとき必要な考え方
をつける /4章 頭を自在に変化させる六つの視点 /<付>あなたの頭のタイ
プは?

著者さんは、「この本を読むだけで、あなたの頭は確実に変化しはじめる。あなた
の頭は信じられないほど新鮮な発想や素晴らしい創造を生み出し、これが自分の
頭なのかと疑いたくなるほどだ」とアドバイスしてくれています。

この本の中に、電通におられた平井さんという女性の副部長さんのお話が載って
おりました(このお話は有名なのです)。彼女は受付係だったのですが、人相学の
勉強を始め、仕事に生かしていきます。そして、認められて社長秘書に抜擢され、
その後、副部長になられるお話なのでした。

「脳細胞は鉄道のレールだと考えてみるといい。頭のサビを防ぐには、脳細胞に絶
えず新しい情報を流せばいいのである。本を読む、人の話をよく聞く、新聞記事な
どに目を走らす。ひとつのことを深く考えてみる。そういうことを習慣化させればいい
のである。物事を多方面から見たり聞いたり考えたり行動したりする頭の訓練を積
むことなのだ。」と提案してくれていたのが、とても参考になったのでした。

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94.2000年版 世界の動き これだけ知っていればいい ★ 竹村健一著
青春出版社  1999年12月10日発行  大阪府立中之島図書館

紹介のところに、「まさに未知の時代である21世紀へ向かって、“世界の流れ”の
ゆくえはどこを向いているのか。耳新しい話題に惑わされることなく、いかにその本
質を見抜き、自らに生かすか−明快な語り口と分析でそのヒントがちりばめられた
本書はまさに、次なる舞台を迎えるわれわれ現代人必読の書である。」と書かれ
ておりました。

[目次] 第一章 「次のスタンダード」をとらえよ! /第二章 優勢続くアメリカの
次期戦略を見直す /第三章 この逆風時代に伸びるスーパービジネスの共通
項とは /第四章 いま、頭のなかで掴んでおくべき“情報記号”のすべて /
第五章 これから10年、日本の生き残り方策が見えてきた /第六章 先駆者に
なれ!次の流れを自分に生かす九つのヒント。

毎年恒例となった『世界の動き これだけ知っていればいい』シリーズの最新版だ
そうです。この本の中では、「オペレーションズ・リサーチ」「シンボリック・アナリ
スト」という耳慣れない言葉の解説や、「数字で時代を読んでいく。数字は最も
正確な情報のひとつなのである」、「時流をつかむのは大切このうえないことだが、
そのあまり時流に流されてはいけない。つまり、いつも変わらぬ人間としての基
本は、守っていくべきなのである」との主張が印象に残りました。
また、宍道湖の夕日が館内から見える島根県立美術館が紹介されていたので、
HPを拝見したのですが、時間とお金ができたら、ぜひ立ち寄ってみたい美術館な
のでした。

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95.日経BPムック モバイル仕事術 ★  日経ビジネス編
1997年8月1日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] めざせモバイルの達人 ◎おすすめビジネス・スポット167 ◎企画マン
必見 情報収集スポット53 ◎営業マン必見 作業スポット71 ◎仕事中に一息
リフレッシュ・スポット43 ◎モバイルワーカーのための東京&大阪エリアマップ
◎SOHOのつくり方・使い方。

少し古い本なのですが、特集内容が良かったので借りてきました。この本では、
「総力特集ワイド クチコミおすすめビジネス・スポット167」を組んでくれています。
情報収集大阪編では、大阪市立中央図書館や大阪府立中央図書館を中心に最
先端図書館を紹介してくれています。読んでいて、とても嬉しくなった本でした。

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96.文明と経済の衝突 ★★★  村山 節&浅井 隆共著  
第二海援隊  1999年7月2日発行  大阪市立中央図書館

[目次] 第一章 日本の不況が長引く本当の理由−覇権の移行がバブル崩壊
を引き起こす /第二章 宇宙の秘密はDNAにあり−文明八〇〇年の巨大トレン
ドが経済をも動かす /第三章 ソーシャル・システムが歴史と経済を形作る−文
明と社会システムには歴史的パターンが存在する /第四章 アジアの時代は
二十二世紀から−八〇〇年周期は未来を予測できる /第五章 近未来の予測
−二十一世紀はアメリカの時代、日本の時代は二十二世紀から。

カバーに、「かの高名な歴史学者アーノルド・トインビーをもうならせた天才研究家
・村山節と、この激動の90年代をいち早く予測し警告を発してきた奇才・浅井隆
が、21世紀の巨大トレンドに光を当てた。あなたの未来と日本、アメリカの21世紀
がすべてこの本に書かれている。アメリカはなぜこんなに強いのか。そして日本
はなぜ10年も底知れぬデフレに悩まされたのか。そのすべてのナゾにせまる。
21世紀の全貌を知りたいすべての日本人に贈る、この混迷の90年代が終わるに
あたって、21世紀とはどんな時代なのかを歴史のパターン性から解き明かした衝
撃の書」と書かれておりました。

この800年周期説というのは、非常に優れた学説のようでして、世界の大きな流
れが理解できるような気がしました。この本のなかで、「心理的に孤立して極東
の一角で肩を怒らせて貧寒な文明に満足するところの『物質の生産の上手な日
本工場』というだけの空虚な世界職人的物質文明となるか、それとも全世界と平
和提携して永世中立を堅持して精神文明の創造力を大きく開発できるか、日本
民族は大きな選択に臨んでいる。いま、文明の傾向性は人類の大きな未来をア
ジア極東文明の将来においている。」と書かれていたのですが、日本はどの道を
選択しようとしているのでしょうか!?

浅井隆氏が、「私たちに、いまこそ必要なのはビジョンと戦略である。そして、それ
を支える人材である。人材を作るための教育を根本から練り直すには、50年は必
要であり、やはりこの日本の再建には100年位の時間が必要なのであろう。しか
し、日本が次の覇権大国であることはまちがいない。日本はアジアで唯一自らの
力で目覚め、明治維新という世界史にも他に類を見ない輝かしい革命を実行した
プライド高き民族である。」と書かれていたのが、とても印象的でした。

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97.マンガ DE 経済学 ★  紺野一彦著 田松こみゆ漫画
KKベストセラーズ  1999年12月25日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] 序章 「混沌の2000年代」を読む! /第1章 「世界経済・国内経済
の動き」が見る見るわかる! /第2章 「トレンドと世の流れ」が見る見るわか
る! /第3章 「流行産業の行方」が見る見るわかる! /第4章 「新・経済
時代の生き方」が見る見るわかる!

カバーに、「私は前から、とにかく『分かりやすい』『面白い』経済コラムを書こうと
心掛けてきた。そのためには今回はお堅い経済問題に限らず、政治も社会文化
も、風俗流行も、芸能スポーツもと幅広く経済の目で捉えてみた。だから、世界
や日本の動向に始まり、コギャルとか芸者のくだけた、あるいはコミックな話だ
って登場する。それらの総体として、必ずや読者には経済が見えて、読めてくる
はずだ。」と書かれておりました。

『経済(カネ)の目』を通して見さえすれば、どんな現象だって経済もののテーマ
になり得るし、そこが本書の新しさだと自負する著者さんが、21世紀に向けて、
日本経済の大混乱は続くと予測しながら、“経済エンターテインメント”と業界人
に呼ばれた手法で執筆してくれています。
なお、この本は、『東京スポーツ』紙上に、「漫画エコノミー 経済泥沼を泳ぎぬ
く」のタイトルで1年間連載されたコラムを基に、「その後」の最新事情を加筆した
ものだそうです。ですので、足もとからの視点でリアルな情報を集めてくれてい
るので、漫画ともども楽しめる本になっているのですね。
「拝金主義に走ることなく、“マイスタンダード”(自分の基準・考え)で生きたい
ものだという著者さんの思いが印象的でした。

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98.NHKスペシャル 村上 龍 “失われた10年”を問う ★★
村上 龍編著  日本放送出版協会  2000年5月30日発行
大阪市立福島図書館

[目次] <序>「失われた10年」を問う /第1部 対談編 西村吉正「ジャパ
ニーズスタンダードが受け入れられる日」、ピーター・タスカ「もっとルースに、も
っと消費を」、吉川洋「その先にあるはずの未来」、森永卓郎「たとえば、プール
サイドで本を読む幸せ」、小倉昌男「イマジネーションを働かせて」、カルロス・ゴ
ーン「すべてはコミュニケーションから始まる」 /第2部 メール編 1.バブル資
金の投資先、2.戦後経済の転換点、3.解決されない問題、4.ウサギ小屋に
住む理由、5.生き直すとしたら。

以前放送された「NHKスペシャル 失われた10年を問う」を見て、良い番組だった
のを思い出したので、借りてきました。この本の中では、対談集の森永卓郎氏、
小倉昌男氏のお話がとても勉強になりました。また、「メール編 5.生き直すと
したら」で、『A江戸時代、B明治・大正、C戦前、D戦争中、E戦後復興期、F高度
成長期、G現代』のなかから、『G現代』を選んでくれている寄稿家さんたちの文を
読んで、すごくホッとしたのでした。

著者さんの「相対的にはいい時代だという認識は、現実と向かい合うときはささ
やかな支えとなるものだと思う」という結びの言葉が印象的でした。

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99.JMM VOL.1 プロローグ 日本の選択した道 ★★  村上龍編著
NHK出版  1999年11月30日発行  大阪市立中央図書館

[目次] Debate 1999 日本経済の現状と将来への選択 /不良債権の発生か
ら金融再生まで /国家と市場、その役割と限界 ※Q&A Eメール編 1.経済
戦略会議の答申について /2.クラッシュする可能性 /3.クラッシュが起こる
と /4.これからの「日本人」 /5.競争社会の到来 /6.経済を知るための
本 /7.必要な人材。

この本は、村上龍氏が、6人の金融経済の専門家『北野 一(東京三菱証券エク
イティ・リサーチ部チーフストラテジスト)、河野龍太郎(第一生命経済研究所主任
研究員)、土居丈朗(慶応義塾大学経済学部専任講師)、林 康史(大和證券投
資信託委託株式会社運用本部管掌役員付主席研究員)、松田 哲(オーストラリ
ア・コモンウェルズ銀行東京支店為替資金部チーフディーラー)、山崎 元(明治
生命保険相互会社特別勘定運用部副部長)』に聞く形で進行しています。そして
、Eメール編では、さらに6人の方が回答してくれています。

「経済戦略会議答申(平成11年2月26日)」についても議論してくれていますし、
また、これからの日本経済にとって必要な人材についても、意見を述べてくれて
いて、いろいろな意見を拝見するのもいいものだと感じました。

「金融・経済において問われているのはコミュニケーションそのものではないでし
ょうか。情報開示、新しい労働市場、フェアな能力主義、合併や事業統合、各種
のセーフティ・ネット、規律ある市場など、それらはすべて、個人対個人、労働者
対企業、企業対企業、個人対国家、企業対国家、市場対国家、資本対資本、国
家対国家、などのコミュニケーションの変化が不可欠です。JMMはその変化を正
確に見届けようという方針と意思のもとに作られています」との著者さんのコメント
が特に印象に残った本でした。

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100.ビジネスシーンに役立つ早わかりITキーワード100 ★★
タスクIT新書  編集部編著  タスク  2000年4月20日発行
大阪府立中之島図書館

[目次] 1章 ビジネスシーンで活用されているIT /2章 ITキーワード100
[Internet]・[Business]・[Technology]・[Others]

「はじめに」のところに、「本書では、最新の情報技術に関係する用語を100ワー
ド集め、辞書と専門書の中間に位置するように配慮してできるだけわかりやすく
解説することを心掛けました。本書が皆さんのビジネス活動のお役に立てれば
幸いです。」と書かれておりました。

IT(Information Technology:情報技術:コンピュータや通信技術を利用し、さま
ざまな情報を効率よく、そして効果的に活用する仕組みのこと)に関係する言葉
の意味を知りたくなったので、借りてきました。森総理が「IT革命」と連呼するた
びに、この言葉は色褪せてきてしまっている訳ですが、そんなことは無視しなが
ら、この日本語に変換出来そうもない目新しい横文字単語の羅列を眺め始めた
のですが....。ところがどっこい、私にとっては、非常に難解な言葉が並んで
おりまして、読んでいて非常に疲れてしまった本なのでした。

でも、「コンピュータの世界、ビジネスの世界の2つの視点から選ばれた言葉な
ので、きっと皆様のお役に立てることと信じています。」との言葉には嘘偽りは
なかったのではと感じました。

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101.不動産金融危機 最後の処方箋 ★★  長谷川徳之輔著
ダイヤモンド社  1998年8月6日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] 第一章 今何が起こっているのか、何をすべきなのか /第二章 な
ぜ、不動産金融危機は発生したのか /第三章 先延ばしに終始した不動産
金融危機への対処を検証する /第四章 諸外国のバブル経済とその処理策
に学ぶ /第五章 不良資産はこうすれば流動化、有効利用できる /第六章
これからの土地不動産市場はどうなるか /第七章 日本の土地税制は根本
的にまちがっている /第八章 規制緩和は問題を解決するか /第九章 定
期借地権、定期借家権は切り札になるのか /第十章 日本の建設コストは
なぜ高いか /第十一章 日本の住宅はこうすれば広く住みよくできる /
第十二章 土地不動産、再生への最後の処方箋。

バブル崩壊以来、日本で何が起きたのか、何をしたのか、その全体像を検証し
てみたいと思って執筆された本だそうで、未だに何ら解決の目途も立っていない
不良債権問題を中心に土地問題を取り上げてくれています。そして、「バブルの
再来はない。バブルの清算こそが必要なのだ」「証券化は不良債権対策にはな
りえない」「土地不動産を巡る構造が大きく変わり、地価はまだ下がる」と明快に
分析してくれています。

「21世紀の日本の長期的な成長力は、せいぜい2%であろう。2%しかない成長
の中でどうやったら、過去の負債を支払いつつ、生活の質を上げていけるのだろ
うか。その牽引力となるのは、『住環境の向上』という問題を解決することしかな
いのではないか。」と主張する著者さんの処方箋に、もっと耳を傾ける必要があ
るのではと強く感じた本でした。
なお、長谷川徳之輔氏は、「日経ワールドビジネスサテライト」というTV番組に時
々登場されている数少ない市民の味方をしてくれている学者さんです。

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102.墜ちよ! 日本経済 ★ 副島隆彦著  祥伝社
2000年8月10日発行  大阪市立旭図書館

[目次] 序章 「日本経済」沈下の秘密 /1章 日本経済は本当に復活するの
か? /2章 脅威の「ニューヨーク・マネー」その実体とは? /3章 「国家破産
」が現実となる日 /4章 世界の経済支配者たち /5章 経済大国、焦土から
の出発。

カバーに、「日本経済はどこまで墜ちてゆくのか 『日本の景気はもうすぐ回復す
る−』この二年間、政府をはじめ、有名なエコノミストや経済学者たちは口をそろえ
て、このように主張してきた。しかし、『景気回復、不況脱出』を実感している国民
はいない。そして、それを証明する根拠ある数字はない。世界では『日本の財政
は破綻している』というのが、公然の事実である。日本経済はもっと悪くなる、こう
考えなければならない。その理由は、『そごう問題』で明らかになったリップルウッ
ド(外資)による奇妙な『長銀買収』にも根を張っているし、60兆円もの公的資金を
注ぎ込むとしながら、経済活動がいっこうに活発にならない不可解な事態にも関
係する。本書では、こうした日本経済の実態を赤裸にし、その“謎”を解いていく。」
と書かれておりました。

非常にドキッとするようなタイトルでありますが、読んでみると、著者さんが敢えて
選んだ意味が分かったような気がしました。特に、「日本を巻き込んだ『ロックフェ
ラー財閥 対 ロスチャイルド財閥』の闘い」「日銀トップは『調整インフレ論』を一蹴
した」「大蔵省が描く『悪辣な未来図』の箇所は非常に興味深いのですね。

「最後の土壇場で、日本人はきっと立ち上がるであろう。」と期待している著者さん
の本は相変わらず、とても暗くて悲しくなる内容でしたが、最悪の事態(国債の紙
くず化、郵貯破綻、ハイパーインフレ、預金封鎖、新円切り替え等)を想定しておく
く必要があると感じさせられたのでした。

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103.日本経済・回復への青写真 ★★  リチャード・クー著
PHP研究所  1999年2月26日発行  大阪市立福島図書館

[目次] 第一章 こうして日本経済はどん底に落ちた /第二章 恐慌を防ぐ打
開策 /第三章 日本経済再生への道 /第四章 国際金融市場の安定化へ/
第五章 活力ある日本経済へ。

この本は、著者さんの90年代の日本経済に対する考え方の集大成のようでありま
して、「今、日本経済がかかえている問題を体系的に、診断編、治療編、リハビリ
編、そして国際環境編(=世界経済)と四つに分け、今の日本経済が置かれている
状態を総合的に判断するとともに、どのような政策を、どの順序で打てば、最も効
果的に今の不況を克服できるかを論じてみた。」と書かれていた通り、なかなかの
力作なのでした。著者さんは、時々TVに登場されているわけですが、その時の印
象(シャープで、明快で、かつ説得力に富む話し方)そのままのスタイルで解説し
てくれています。

上記、「墜ちよ、日本経済」の著者・副島隆彦氏によると、リチャード・クー氏は、ア
メリカの手先として紹介されていたのですが、さすがアメリカの手先だけのことはあ
ると変に感心してしまいました。圧倒するような分析、ユーモアに富んだ記述には、
見るべきところが多々あったのではと感じた本でした。でも、読んでいて、何故、生
活水準の低い我々日本人が、はるかに生活水準の高いアメリカ人のために金を貸
し続けなければならないのか、何故売ることも出来ないアメリカ国債を購入し続け
なければならないのか、それらに対して明快な回答がなかったことが不満に感じた
のですが....。

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104.ウェークアップ! これからの日本はどうなるねん ★★
よみうりテレビ「ウェークアップ!」編著  集英社
2000年5月1日発行  大阪市立中央図書館

[目次] 桂文珍 IT革命下の『人間資本論』 1.勝ち組になるためのヒント、2.
情報革命は怪しいという噂、3.ユーモリストのすすめ /劇画−原田和明原作 
「2010年日本経済はこうなる」 /緊急アンケート「これからの日本を生きぬくため
に」 /劇画−舛添要一原作 「国際政治学入門 if 2010年Xデー」 /大図解
酒井ゆきえのひと目でわかる日本。

『ウェークアップ』は、大阪・よみうりTVの番組なんですね。珍しく大阪から貴重な
情報を発信をしてくれているので、楽しく拝見しています。
さて、この本では、日本の将来について、面白おかしくマンガ感覚で分かりやすく
解説してくれています。中味は非常に濃くて、予想していた以上の内容になって
いたので、びっくりしてしまいました。

特に、「21世紀は、こう生きろ! コメンテーター21名からの熱血メッセージ集」が
いいのですね! この中では、政策研究大学院大学助教授・大田弘子さんの「学
校を卒業したら、勉強しよう! 学生時代にさぼった人ほど、卒業してから勉強をし
たくなる(私もそうだった)。卒業後の勉強は、よく身につく。いくつになっても、気長
に勉強を続けよう。」というアドバイスが印象的でした。

最後のほうに、作家の井上ひさしさんの言葉『むずかしいことをやさしく やさしい
ことをふかく 深いことをおもしろく』が引用されていて、文珍さんが、「これから私
たちが21世紀を生きるための、『指針』のような気がしませんか」と書かれていた
のですね。とても含蓄のある言葉なので、私もぜひ憶えておこうと思いながら、読
み終えたのでした。

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105.心の革命 ★★  上甲 晃・北村三郎・浅井 隆共著
第二海援隊  1997年5月14日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] 第1章 前代未聞の大変革期 /第2章 バブル崩壊で見えてきたもの
/第3章 ある自動車企業の大革命 /第4章 松下政経塾の挑戦 /第5章
意識改革がすべての根源 /第6章 それぞれの人生劇場 /第7章 人生観、
死生観、そして本当の幸せとは /第8章 世直し、会社直しの猛者たち /
第9章 IQかEQか 教育とは何か /第10章 会社に青い鳥はいるか。

この本で、浅井 隆氏は、「いまこの日本を覆う『時代の閉塞感』を吹き飛ばすた
めに、私たちは実に多くのことをしなければならないが、その中でも最も重要かつ
根源的な問題が『心の革命』なのだ。」と解説してくれています。また、「第3章 
ある自動車企業の大革命」では、いすず自動車の再建にあたって風土改革の参
謀を勤めた北村三郎氏が、貴重なお話をしてくれています。

「第4章 松下政経塾の挑戦」では、(財)松下政経塾教務部長に就任した上甲
晃氏が、塾頭をされていた時の苦労話をしてくれています。
特に、「世の中に“雑用”という仕事は存在しない」「心の時代には“知恵”の勉強
が必要」は素敵なお話でした。

「100年あとに日本のおかげで世界は救われたと言われるような国づくりを目指す
べきである。私たちが21世紀に世界に向けてビジョンを示すためにも、私たちは
温故知新の故事に則って東洋哲学をいま一度学び直しつつ、心の問題に迫って
いかなければならない。東洋の思想は共生の思想であり、それを経済に応用すれ
ば、ビジネスと心の両立は可能であり、私たちは世界に向け新しい経済のあり方
を示せるはずだ。私たちはいまや、心の大転換点に立っているのだ。時代の流れ
もあなた次第であり、あなたの心のあり方次第なのだ。」との主張が、とても印象
に残った本でした。

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106.たかが掃除と言うなかれ ★★★  山本健治著
日本実業出版社  1996年9月15日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] 1章 掃除は人格を表す−松下幸之助が見初めた社長の話 /2章 花
王とデンソー太陽に見る 「5S」の活かし方 /3章 店舗は徹底的に美しく−セブ
ン−イレブンと丸井 /4章 吉本興業・躍進の秘密は下積みの苦労と裏方のパ
ワー /5章 ホテルオークラでは美しさが最高のホスピタリティー /6章 商人
道と掃除、ダスキンを結ぶ思想について。

表紙に、「優良企業が凡事を徹底する理由 誰もこんな経済や社会でいいと思っ
ていない。多くの経営者が、人の道を外れないまともな企業活動があるはずだと
考え、針路を模索している。その突破口の一つとして、掃除があるのではないか。
」と書かれておりました。

著者さんは、掃除には大きく言って五つの意味があると考えておられるそうです。
とても素敵な言葉でしたので、引用させていただきました。「掃除とは、『準備作業
であると同時に、これを以て完成する作業』、『点検と予防』、『質を表すバロメータ
ー』、『人を磨くこと』、『喜び』である」。

そして、この本では、創業者や経営のトップが企業を興し発展させる過程で、いか
に掃除を大切にしたか、製品や品質の向上のためにいかに掃除を重要視している
か、企業の品格や信用を高めるにおいて掃除がいかに大きな役割を果たすかに
迫ろうとしてくれています。

また、「『5S』の中身『整理・整頓・清掃・清潔・躾』管理が、情報にこそ必要なもの
である」、「いまこそ、苦労して身体に刻み込んでいく、本当の意味での人間として
の勉強が必要なのではないか。学校の成績ではなく、人としての思いやりを持っ
た知恵が求められているのではないのか。掃除は、その出発点である。」と書か
れていたのも印象的でした。
「たかが掃除と言うなかれ」というこの本はためになりましたが、非常に耳の痛い
良書なのでした。

先頭へ
107.強きを助け、弱きをくじく男たち! ★★  辛淑玉著
講談社  2000年6月20日発行  大阪市立中央図書館

[目次] 第1章 「男はエライ」という「男の論理」 /第2章 「在日」とはなにか
知っていますか /第3章 カン違いだらけのテレビ族 /第4章 弱者にこそ冷た
い構造 /第5章 学校ではなにも教わらない /第6章 国の内にも外にもマナ
ー知らず。

カバーに、「『男たるもの強くなければならない』そう言われて育つ日本の男たちに
は、自分より弱い者への優しさがなさすぎる。ピルより前にバイアグラを認可する
な。スポーツにまで民族差別をするな。横並びの学校についていけない少年を変
人扱いするな。在日コリアンである。学歴はない。女である。三重苦の社会的マイ
ノリティと自ら言う著者の、それゆえに束縛されるもののない自由な目から見た、
この国のなんとも不思議な社会構造を鋭く論評する。」と書かれておりました。

読んでいて、自分の卑屈さを痛感して自己嫌悪に陥ってしまいました。でも、猿で
も反省するのに、反省すら出来ない日本のおエライ方々に比べれば、少しはマシ
かなと思ったりしたのですが....。「弱者を背中にかばいながら、権力にいどみ
かかれないようなメディアは、結局、権力の奴隷にすぎない」と主張する著者さん
の鋭い指摘に、最近多く見られるマスメディアの大本営発表的記事を思わず思い
浮かべてしまいました。

「だれもが持っている、夢や希望や人間としてのやさしさを発見してくれて、それを
引き出してくれる永六輔さん」にも触れてくれて、とても嬉しかったのでした。
インターネットが、『市民たちの草の根ネットワーク』に成長し、IT革命が、安物の
ジャーナリズムを淘汰してくれますように!!

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108.沈むアメリカ・浮上する日本 ★  増田俊男著  風雲舎
2000年1月25日発行  大阪市立図書館共有

[目次] 第一章 日本とアメリカの逆転が始まった /第二章 マネー経済から
実体経済へ向かうアメリカ /第三章 経済の価値観が一八〇度転換する /
第四章 日米二極が突出する /第五章 2005年、アメリカは破綻する。

カバーに、「『インフレなき好況』の背後に蓄積されてきた3000億ドルを超えようと
するアメリカの国際収支の赤字と永遠に減ることのない対外債務。このままのペ
ースで推移すれば、やがて2005年には極に達しアメリカ経済は破綻する。アメリ
カの破綻は日本の破綻、世界の破綻。もうアメリカはアメリカを救えない。又もや
日本の犠牲でアメリカを救うのか、それとも『日本の意思』で救うのか。それを問
われる時が来た。」と書かれておりました。

著者さんが予測した通り、アメリカ新大統領はブッシュ氏となり、今後アメリカは
マネー経済から農業や兵器などの実体経済へ必死に転換を図って行くそうです。
さて、本書では、アメリカと日本の関係を主軸として、いま世界が置かれている
状況を分析し、この危機の本質を明らかにしてくれています。

また、「物質社会の国連、精神社会の宗教国連」のところでは、サンフランシスコ
のウイリアム・スイング師が提唱する「宗教国連」を紹介してくれています。それは
、「平和を祈り、人々の幸せを願う」というどんな宗教にも共通するたった一つの思
いを理念として、宗教国連を2005年までにつくろうというものなのでした。

いつも通り、鋭い分析と指摘が満載でしたが、少し気になる記述(「日本の失業者
は本当の失業者ではない」と書かれておりました)があったのが、とても残念に感
じてしまったのでした。

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109.日本の愚かな構図 ★★  福岡政行著  講談社
1998年11月26日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] 第一章 日本はなぜ沈んだか /第二章 常に最悪を想定する /
第三章 浮上の鍵は霞ヶ関の解体と再生 /第四章 諸悪の根源 /
第五章 日本浮上への処方箋。

「序」に、「いま自らが痛むことを恐れていたのでは、この国に未来はないのでは
ないのではないでしょうか。私たちが<『ふ』の時代(この国は私が見るところ、
三つの『負』を抱えています。一つは、政治不信、二つ目は不況、三つ目は官僚
の腐敗)>を乗り切るには、『答えのない時代』を乗り切る知恵と同時に、『グロー
バリゼーションの時代』を生き抜くしたたかさと敏感さを身につけなければなりま
せん。」と書かれておりました。

副題は、「『恥』を忘れた日本人」です。選挙速報番組でご存知の著者さんが、多
くの人々に日本の現状を知っていただき、そのうえで将来への突破口を示唆する
ために執筆したとおっしゃるだけあって、非常に厳しく分析しながら警鐘を鳴らして
くれている本です。

この本が出版されてから、早二年以上が過ぎているわけですが、小渕政権・森政
権になっても、より状況が悪化しているようでありまして、いよいよ著者さんの言葉
「いま『ぬるま湯』から抜け出す努力をしなければ、私たち日本人は子どもからお
年寄りまで、全員まとめて熱湯の中で溺れ死ぬ結果になるに違いありません。」
が真実味を持ってきたように感じてならなかったのでした。

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110.ネット資本主義の勝者たれ ★  竹村健一著  太陽企画出版
2000年4月25日発行  大阪府立中之島図書館

[目次] 第1章 急成長するニューエコノミー /第2章 進む経営の世界化 /
第3章 日本再生のポイント /第4章 地方はこうして活性化する /第5章 強
いアメリカの深層 /第6章 「勝ち組」ビジネスマンになる。

「はじめに」に、「本書では、『ネット資本主義』時代を迎えたいま、世界で起きてい
るさまざまな新しい動きに注目しながら、日本の企業や政治の抱える課題を指摘
し、改革に向けた具体的提言をした。日本も、そして日本人も『ネット資本主義』の
勝者になる資質は十分に秘めていると信じる。」と書かれておりました。

この本では、ネットワーク・ビジネスの将来性に注目してくれています。実物資産
は少ないほうがよい。それよりも顧客資産だと言うのですね。また、「地方はこうし
て活性化される」の章では、神戸空港を取り上げてくれています。それは、「社用
機専用空港にして、関空と地底地下鉄で結んで関空と一体化させればいい」とい
うものなのですが、著者さんらしい発想にはアゼンとしてしまいました。

そして、米で蔓延する「アフルエンザ」という病<強いストレスにさらされる企業幹
部に多く見られる『燃え尽き症候群』のような症状>を紹介してくれています。
少々収入が減っても、こんな病気にかかるよりは元気なほうがいいなあと思いな
がら読み終えたのでした。

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